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ウクライナ戦争の戦略シフトを
―― 反転攻勢から防衛へ

リチャード・ハース 米外交問題評議会名誉会長
チャールズ・クプチャン 米外交問題評議会シニアフェロー

Redefining Success in Ukraine: A New Strategy Must Balance Means and Ends

Richard Haass 米外交問題評議会の名誉会長で、センタービュー・パートナーズのシニアカウンセラー。最近の著書にThe Bill of Obligations:The Ten Habits of Good Citizensがある。
Charles Kupchan 米外交問題評議会シニアフェローで、ジョージタウン大学教授(国際関係論)。オバマ政権の国家安全保障会議でシニアディレクター(ヨーロッパ担当)を務めた。著書にIsolationism: A History of America's Efforts to Shield Itself From the Worldがある。

2024年1月号掲載論文

ウクライナにとって、生き残るために「必要な戦争」として始まったものが、いまや、クリミアとウクライナ東部の多くを奪還するための「選択した戦争」に変化している。ウクライナの現在のアプローチはコストが高く、先の見通しも立たない。これは、勝利できない戦争であるだけでなく、時間がたつとともに、ウクライナは欧米の支持を失う危険もある。ウクライナが、ロシアと「停戦交渉」を試み、軍事的な重点を「攻勢から防衛」に切り替えるための戦略シフトをめぐって、ワシントンはキーウそしてヨーロッパのパートナーとの協議を開始する必要があるだろう。外交は戦争だけでなく、長期的にはロシアによる領土の占領を終わらせるための、もっとも現実的な道筋だ。

  • 反転攻勢から防衛へ
  • 手詰まり状態
  • 流れを変える
  • より良い賭け

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